研究室合同説明会(2022年度学士特定課題研究・研究室配属希望者向け)
Posted on February 21, 2022
西8号館E棟8Fのソフトウェア系4研究室(デファゴ研,権藤研,西崎研,渡部研)のオンライン合同説明会を以下の通り開催します.
- 第1回:2020年1月14日(金): (1) 13:00-14:00, (2) 14:30-15:30, (3) 16:00-17:00
- 第2回:2020年2月21日(月): (4) 13:00-14:00, (5) 14:30-15:30, (6) 16:00-17:00
- 4研究室のいずれかに興味のある人は上記(1)-(6)の都合の良い回に参加してください.どの回も内容は同じです.
- 参加にあたって事前連絡の必要はありません.
- Zoom URLは学院Wikiにも掲載されています.
研究内容については,下記資料と説明ビデオをご覧ください. よくある質問については下にまとめてあります.
渡部研Q&A
- コアタイムはありますか?
ありません。ただしセミナーと輪講の出席は必須です。 - セミナーや輪講以外に必ず出席するものはありますか?
ありません。ただし研究に関して個別ミーティングを随時行います。 - 研究テーマはいつごろどのように決まりますか?
4月に配属された4年生には、最初に2ヶ月程度のプログラミングプロジェクトをやってもらいます。 このプロジェクトでは、プログラミング言語の研究に必要な技術を身につけることを目的として、簡単な言語処理系の実装を行います。 これが終わった後に興味のあるテーマについてインタビュー、そして関連する文献の調査等を行い、研究テーマを決めていきます。 通常、遅くとも(院試の終わる)9月には決まります。 - 上流か下流のどちら寄りでしょうか?
下流になると思います。 - 理論寄りか実装寄りのどちらでしょうか?
テーマによりますが、ある程度どちらも必要です。 - 配属前に復習しておくと良い授業(トピック)はありますか?
関数プログラミング,コンパイラ,システムプログラミング,並列処理,計算理論(λ計算,オートマトン等),数理論理学といったところでしょうか。 最近は関数リアクティブプログラミング言語を使った組込み・制御システムについての研究に力を入れています。これに関連するテーマによってはコンピュータハードウェア、電子回路、制御や信号処理等の知識があると応用の幅が広がってよいかも知れません。 - 最近は組込みシステム向けFRP関連の研究が多いようですが、他のテーマでも大丈夫ですか。
もちろんです。 プログラミング言語や形式手法、その他プログラミング関連で研究してみたいテーマがある場合、教員(渡部・森口)が対応できる限り協力しますので、遠慮なく相談してください。 いままでも、アクターモデルなどの並行計算モデルやそれにもとづく言語とその実装技術、構文解析、デバッグ、自己反映計算(リフレクション)とメタプログラミング、プログラムの検証、セキュリティ等、プログラミング言語や形式手法に関するいろいろなテーマの研究を行ってきました。 - どんなプログラミング言語を使いますか?
研究ではプログラムを扱うプログラムを書く機会が多いため、文法構造(木構造)や各種記号を扱いやすい関数プログラミング言語やそれらに近い言語がよく使われています。最近の研究ではOCaml, Rust, Nim, Elixir, Haskell等が使われています。また、研究で作成した言語を実行するために必要な機構(ランタイムシステム)は多くの場合CやC++で実装されますが、最近はRustが使われることもありますし、分散処理を行うためにErlangやElixirでランタイムシステムを書くこともあります。他にも、TypeScriptやRuby, Scalaなどが使われることもあります。 過去にはGoやJava、Common-Lispなども使っていました。
テーマによってはプログラムの性質を解析・検証するためのツールを使う機会があります。具体的にはモデル検査系Spin, NuSMV, UPPAAL,SMTソルバーZ3,定理証明支援系Coqなどが使われています。 - 上で挙げた言語やツールを全て使えないと困りますか? そんなことはありません(研究室にもそんな人は多分いません)。各自の研究でそれぞれ都合のよい言語やツールを使うために沢山の言語がリストアップされているだけです。 ただし、研究室で開発された言語やツールをさらに発展させた研究を行う場合、その言語やツールの実装に使われている言語を知らない場合は改めて勉強することになります(もちろんサポートします)。 また、研究室のゼミでいろいろな言語に触れるうちに、プログラミング言語の理論・設計・実装に関するさまざまな考え方を理解できるようになります。
- ゼミはオンラインのみですか? 2020年度・2021年度のゼミは主にオンラインで行いました。ハイブリッド形式(少数のメンバーがゼミ室に集まり、残りはオンラインで参加)も何回か行なっています。 今後の状況がどうなるかはまだわかりませんが、授業の実施形態に合わせて行うことになります。
- 夏ゼミ・冬ゼミ(合宿)はありますか?
以前は権藤研・デファゴ研と合同で合宿形式の夏ゼミを行っていましたが、2020年度・2021年度はコロナ禍のため中止し、研究室内でオンラインの夏ゼミをおこないました。今後の状況によっては合宿も再開できる可能性もあります。 - オンラインでのコミュニケーション手段は何ですか?
オンラインでのゼミではZoomを使っています。 それ以外の連絡は主にSlackを使っています。 あとはGithubやDropbox,Scrapbox,Google Calendarなどを使って情報共有を行っています。 いまのところあまり使っていませんが、Discordのサーバも用意はしています。 また、オンラインの白板サービスとしてGoogle JamboardやMiroを使っています。